2015年3月1日(土)開催の尼崎市保健所の講演ではたくさんの質問をいただきました。
時間がなくて講演中にはお答えできなかった質問に、お答えしていきます。
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ここでお答えする内容は、すべて私(しーた)の経験をベースにして考えた回答です。すべての発達障害の人に当てはまるとは限りませんので、その点はご了承ください。
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Q2
医師の診断は受けていませんが、自分が限りなくアスペルガー症候群であるのではないかと自覚しています。職場で環境を整備していくには、理解者も必要だと思いますが、どのようにそのような人物を探せばいいのでしょうか?(変わり者であるがゆえに、孤立しがちです。また、職場にカミングあるとする気もないし、診断を受ける気もありません。)
しーたの回答
まず最初にすることは、自分が変わることです。
「自分が変わる」ことで、「協力してもらえる環境」が整います。
特に質問者様の場合、
「職場にカミングあるとする気もないし、診断を受ける気もありません。」
ということです。
医師の診断もない、発達障害のことも説明しないで、いきなり他人に「自分がやりやすい環境を作るのに協力してください」と言っても、「単なるわがまま」としか受け取られないと思います。(発達障害であることを説明しても、甘えだと断罪されることも多いのが現状ですからね…。)
「環境を整える」には、大きく分けて2種類あります。
・他人の協力が必要なもの
・自分自身で工夫をして整えられるもの
この質問者様のように、「発達障害」というキーワードを出さずに環境を整えようと考えるなら、まずは、
自分自身でできる範囲内で工夫をする
ことです。
実は、これには2つの効果があります。
1つは、自分自身が仕事がやりやすくなるということ。
そして、もう1つは、
「できないことを何とかできるようにしよう」と努力している事実を周囲に知ってもらうことで、周囲の人が「おや、がんばってるな」と好意的な感情をもってもらえるようになるということです。
発達障害の人が誤解されたり、協力を得られにくいことの原因の1つとして、
「努力していない」と思われてしまう事です。(本人はそうではないにも関わらず!)
「努力していない人」に対して、人は冷たいです。
ですから、周囲の人の協力を得る必要があるなら、先に「周囲の人の感情面」について環境を整えることが必要なのです。
そのためには、まず、自分が変わることが大切なのです。
「誰かが環境が整えてくれたら、変われる」のではありません。
あくまでも、自分自身が心から変わりたいと願って、自分で行動を起こす中に、環境を整えるということが含まれているにすぎません。
そして、環境を整える方法は、自分だけでできる範囲のことはたくさんあります。
まずは、今、できるところから始める。
始めることで、どんどんと状況が変わってきます。
ですから、まずは、講演の中でお話したように、苦手解決のPDCAを回しながら、自分に合った工夫をみつけることから始めてください。
今までの人生で、自分に合わないアドバイスで費やした時間よりも、ずっと実りのある時間をすごせるようになると思います。それだけでも、ずいぶん仕事も感情の面も変わってくると思います。
自分の感情面が変われば、不思議と周囲の対応も変わってくるものです。そうなれば、周囲の協力も得られやすくなります。
まずは、
自分ができることから始める。自分が変わる
ことから始めましょう。
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まだまだ、質問がありますが、少しずつ回答していきますね!
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