引越ししてから、はや5ヶ月。
キッチンには、空きびんが山になっておりました…。
もちろん、入居のときにきちんとゴミの分類の方法を書いた紙をもらったので、それを見ながら分類して、ゴミの日もチェックしていました。
…ところが、いざ捨てる前日になると、
自信がない…
こんな分類のしかたでいいんやろか…
ビンは色つきと透明は分けんでいいんやろか…
「ラベルはできるだけはがして…」って書いてるけど、どんなのははがさなくていいのかな??
ラベルがはがれないのは、そのままでいいのかな…
プラスチックのフタは「燃えないゴミ」って書いてるけど、注ぎ口のプラスチックがとれないのは、そのままでいいのかな…
考えれば考えるほど、疑問がでてきて…
わからないーーーーっ!
こんなに悩むのは、間違って出したときに、管理人さんや近所の人から怒られたり非難されるのが怖いから…
もう、こうなると、いろんな想像が駆け巡ります(笑)
こうして不安が大きくなりすぎて、
結局…
今回のゴミの日は見送り~
ということを繰り返して、5ヶ月間も捨てられずにいたのです。
細かく自分の気持ちを観察してみると、上に書いた理由以外にも「些細な理由」の「大きな心の障壁」がどどーんとありました。
■理由1■
新しい地域で「初めて」の空きびんゴミを捨てる。
たかがゴミ捨てといえども、「初めて」は不安で怖いのです…。
■理由2■
前に住んでいた地域と今度の地域では、缶・ビン・ペットボトルなどのゴミの分類の方法や回収の日が違いました。
「前と違う」ということが、なかなか体で覚えこめず、どうしても「違和感」が大きい。前の地域では缶とペットボトルは同じ日の回収だったのですが今度の地域では別の日に回収…。それだけでも、「一緒の日じゃない…」と大きな違和感が、「なんだか…捨てるの嫌だな…」という”もや~ん”とした漠然としたイヤな気持ちを醸し出して、やる気をそいでしまうのです。
自分がそんな違和感を感じている「ばかばかしい」と感じているのですが、”もや~ん”とした嫌気を振り払うのが難しいのです。
つまり、こんな感じでしょうか。
「新しい」「違う」
↓
「今までの経験が役に立たない」
↓
「予測がつかず、わからない」
↓
「不安」
↓
「やりたくない」
でも、今回は年末ということもあって、一念奮起しました!
「来年に持ち越さないぞ!今度こそ捨てるぞ!」
…で、そーっとゴミ置き場を偵察に行きました。
すでに、捨ててある他の人のゴミを見ると、心配したほどの厳密な分類ではないことがわかりました!
色のついたビンも透明のビンも一緒に捨ててあるし、注ぎ口のプラスチックもついたままのもあります。ラベルもはがされてないものもありました。
「なーんだ。この程度でいいなら大丈夫ーー!」
不安が一気に解消されて、自信を持って、山のような空きびんを捨てることができました。
実は、「新しい」「違う」「はじめて」に対する、心の障壁は、「実例を見る」「誰かと一緒に見学・体験してみる」ということで、クリアできることが多いのです。
とはいえ、やみくもに見学したり体験すればいいというものではない気がします。
自分の中で「何が不安なのか。何がわからないのか。」という疑問がはっきりした段階で、実例をみたり、体験・見学をすることで、「自分の中の不安要素や疑問をクリアになる」ことが必要なのです。
ですから、本人が「漠然」と怖い・不安と感じている状態で、体験や見学を強要しても、逆効果になりかねません。あくまでも、本人が疑問や不安を自覚し、見学や体験によって、その答えを得ることで安心できることで、次の行動へと踏み出せるようになるわけです。
もし「漠然とした不安や疑問」で動けなくなってしまったら、まずは、自分の気持ちを観察して「何が嫌なんだろう?何がわからなくて怖いんだろう?」ということをはっきりとさせること。
原因がはっきりすれば、それを解消してくれそうな実例を見たり体験することで安心できます。
身の回りの小さなことから、始めてみましょう。たとえば、今日の私の空きびんゴミ捨てのようなことから。繰り返すうちに、少しずつ自分の「不安・疑問の傾向」がわかってくると思います。