前回の「修正もれを防ぐ(1)」の続きです。
システムエンジニアになったばかりの頃は、資料の修正もれがすごく多かったんです。
いろいろと工夫をしてみました。
修正が済んだところに、手書きで「済」って赤ペンで書いてたんですが、もともとの修正も赤ペンの手書きで書かれているので、区別がつきにくい…
違う色で「済」って書いても、修正の赤よりも目立たないから、やっぱり区別がつきにくい…
目立つように!と思って、済んだところに付箋を貼ってみたら…
付箋が大量に必要になるわ、貼ったやつがポロポロ外れて、ひらひら舞うわ…
完全に失敗に終わりました(笑)
頭を悩ませていたある日、大好きな文房具屋さんで、シンプルな業務用の「済」ハンコを見つけました♪
見つけた瞬間!「あっ!これは、使える!」と思いました。
今から10年ぐらい前の話なので、今みたいにかわいいキャラクターの「済」ハンコなんてなかったのですが、それでも、私にとって、このハンコの威力は絶大でした!
手書きの赤文字の横に、「済」ハンコを押すと、やはり機械的な活字と○は、はっきりと区別がついて目立ちました♪
このハンコをのおかげで、修正漏れは激減しました。
しかも、「済んだっ♪ぽんっ!」という動作が、楽しくて(^▽^)
なんだか、1つ押すたびに「済んだぁぁぁぁっぁ!」っていう、「済んだ」感が満載!!
資料の修正が好きになりました。
今も、このハンコは愛用しています(^▽^)b
----
さて、こういう話をすると、必ずこういう人が出てきます。
「私もマネしてやってみたけど、全然効果がなかった!」
「手書きの済もハンコの済も区別つかないよ!」
私は、いつも、ブログで「苦手は工夫で乗り切ろう!」というお話をしています。
ところが、「工夫」=「うまくいった人のマネ」だと考えている人が多いんですね。
まず、それこそが大きな間違いなのです。
大切なのは、「自分」が「何に困っているのか」をキチンと考えて、
その「原因」を「解決するための方法」を考えなくてはならないのです。
たとえば、私の場合、修正漏れがでる原因は、
「修正の赤字と済んだことを示すマークが区別しづらかったこと。」でした。
だから、私の場合の解決策は、修正の赤字よりも、「私自身」が「区別しやすい」印を探すことだったわけです。
私の場合は、手書き文字同士では、色を変えても区別がつきにくく、機械的な活字や○のほうが区別がつきやすかったから、ハンコが「解決策」となったわけです。
これは「私の場合」の解決策でしかないのです。
けれど、修正漏れをする原因は、人によって違います。
たとえば、「修正をしながら、一つ一つ済んだマークを付けることができない」という人の場合は、ハンコを買ったところで、結局、ハンコも押し忘れてしまうでしょう。それでは、解決になるはずがありません。
あるいは、私と同じように「手書きの赤文字と修正済み手書き印が区別しにくい」場合でも、「色が違えば、はっきりと区別できる」人の場合なら、赤いハンコよりも、別の色のペンで手書き印のほうが区別しやすいので、効果がでるでしょう。
つまり、他人の結果だけをまねるのでは、全く効果はないということ
大切なのは、「できない原因」を自分なりに考えて、「その原因にあう解決策を探す」ということなのです。
わたしが、ブログでいつも、原因をどうやって探したか、その原因をどう解決しようと考えたか、という思考の流れをできるだけ書くようにしているのは、「考える」というのは「どういう過程をたどるのか」を知ってほしいと思うから。
そして、解決策にたどり着くまでには、何度も見当違いのことをやって失敗したり、うまくいき始めてからも、より自分に合うように微調整したりということをしなくてはならない、ということも知ってほしいのです。
他人のしたことの最終結果だけをマネるだけでは、一生変わることはできません。
同じことができなくても、自分と他の人では、原因も程度も解決方法も全く違うのです。
100個に1つぐらいは、たまたま自分の原因にに合ったものに当たることがかもしれません。けれど、それはただの偶然にすぎません。まねたことの9割以上が空振りに終わるわけです。
なんてムダなんでしょう!!
自分で頭を働かせて、原因を探る力をつける努力をすれば、着実にヒット率が上がっていくというのに!
今まで、他人の成功例のマネをして失敗ばかり繰り返してきた人は、
・自分の頭で「原因を探る」
・その原因の解決策を考えて実行する
ということを、厭わずにやってみてください。
そして、その試行錯誤は、初めからうまくいくことはありません。
失敗を繰り返すことで、自分にあった工夫を見つけ出す力がついてくるのです。
毎日のトレーニングでしか筋力アップできないのと同じです。
思考力・問題解決能力も毎日の思考のトレーニングでしか鍛えることはできません。
そのことを肚に落とし込んで理解しないまま、他人の結果だけをまねて失敗を繰り返し、ムダな努力を続けて自己否定感を募らせるだけになります。
そろそろ、そのループから抜け出しましょう!
今日から、他人とは違う「自分だけ」の工夫を探し出す旅に出ましょう!
私は、そんなあなたを応援しています(^▽^)b
本当に考える力をつけるために必要なことを、数学を通して学びませんか?
この夏休み、[数学deしーた]日曜数学塾 -方程式を究めよう!-を開催します。
私が教えてきた経験から、40点台の子は、70点台を取れる実力を持っている子がほとんど。ほんの少しのきっかけが必要なだけなのです!
すでに、苦手の数学にチャレンジするために、学年を超えて、かなり遠方からも申込まれています!
あと7席、チャンスが残っています。この夏、苦手にチャレンジしてみませんか?
がんばるあなたを、しーたがお待ちしています(^▽^)/
◆申込み:http://kokucheese.com/event/index/92193/
発達障害 工夫しだい支援しだい しーた/著
¥1,470 【Amazon.co.jp】
